2018年7月1日日曜日

ヤマネとキノコの観察会~こどもラムサール観察隊~

(左)ハタケシメジ    (右)アカヤマタケのなかま

■日 時:2017年10月9日(月・祝)9:00~11:30
■場 所:奥平谷キャンプ場(鹿島市)
■天 気:晴れ
■参加者:約40名
■主 催:鹿島市ラムサール条約推進室

鹿島市が主催する観察会のサポートをしてきました!ふだんは「肥前鹿島干潟」を拠点にフィールドワークや調査活動をされているそうですが、今回は豊かな海を育む平谷の森のことを知ろう!という目的で開催されました。きのこ会のNさんのお知り合いである、野鳥の会のNさんがラムサール条約推進室にお勤めである、という縁がきっかけで実現しました。佐賀きのこ会からは、そのNさんと会計のNさん、わたしの3名が代表してきのこの案内をしました。(あ゛~~みんな「Nさん」になってしもうた…^^;;)

■ 9:00~9:30 ヤマネの事前学習
佐賀県内においてヤマネの生息状況を調査・研究されている、佐賀大学農学部応用生物科学科の徳田誠准教授からヤマネのことを教えていただきました。県内では、多良山系でしか生息が確認されていないのだそうです。

5年ほど前に脊振山系で同様の調査に立ち会ったことがありますが、巣箱には何者かが棲みついている形跡はあったものの、ヤマネなのか、それとも野鳥など他の動物の痕跡なのか、結局わかりませんでした…。

ヤマネは森の動物たちをモチーフにした絵本によく登場しますが、佐賀にもおるかも…と想像したらわくわくしますね~^^♪

■ 9:40~9:50 ヤマネの巣箱の観察
ヤマネの姿は見られなかったものの、ふかふかの苔のベッド(!?)が出てきました。NHKの取材も入っていて、人だかりで写真撮れず…残念。巣箱には他の野鳥や動物は入れない構造になっているので、ヤマネが作った可能性が高いということでした!! センサーカメラも設置しているので、もしかしたらヤマネが映ってるかも!? とのこと。気になる~~!!

巣箱はいくつか設置してあったのですが、1つだけ確認してあっというまに終了。

■ 9:50~11:00 きのこの観察
巣箱の観察があっさり終わってしまったので、25分前倒しでスタート。ということで、30分間の予定だったきのこ観察が、急きょ1時間に…(^^;;

3つの班に分かれてキャンプ場周辺を散策しました。森はしっとりしていて、杉林から、沢沿いから、いろんなきのこたちが姿を見せてくれました。

きのこのお話


杉の切り株に生えていたスギヒラタケ

スギヒラタケの裏面。ひだ美☆

木柵から生えていたキカイガラタケ

キカイガラタケ(写真下)上のはカイガラタケかな…?

ヤマホトトギス。可憐な花です^^♡

■ 11:00~11:30 きのこのスケッチ or ミニ同定会
きのこのスケッチは主催者の方が組んでいたプログラムで、わたしは初めてだったのですが、子どもたちは手慣れた様子で取り組んでいました。干潟の観察とかでいつもされているのでしょうか。きのこをじっくり観察できる、すごくいいプログラムだと思いました。みんなのきのこの絵、ステキでしたー(^v^)

子どもたちがスケッチをしている間に、大人(干潟案内人)の方々で同定会をしました。当日はいい天気でしたが、それまでの1週間にたっぷり雨が降ってくれていたおかげで、ハタケシメジやヌメリツバタケ、ムラサキアブラシメジモドキなどの食菌をはじめ、フクロツチガキやサンコタケ、ナガエノチャワンタケなど、30種類以上のきのこを観察できました!!

影が…(^^;;

シシ神様が出てきそう…

この観察会を陰で支えてくださった会長、副会長、Y先生、どうもありがとうございました!(^^)! いろいろと課題を感じた会でしたが、無事に終わって良かったです。


 \ラムサール条約推進室の公式レポートはこちらから!/
 10月9日 ヤマネとキノコの観察会 - Facebook

 

2018年6月5日火曜日

秋はやっぱり、どんぐり教室!

2017年11月14日(火)雨のち曇り

とんぼさんの代打で神埼市の西郷小学校へ。
生活科の授業の一環で、どんぐり教室を行いました!

そもそも、どんぐりってなんだろう?
カシやナラの木は秋になるとどんぐりを実らせるけど、
それはどうしてだろう?
一体なんのために…??

っていうのを考えてほしくて、
『どんぐりちゃん』という絵本を読みました。
脊振小のおはなし会でもしょっちゅう読んでいる、
わたしのお気に入りの絵本です^^♪

それから、
どんぐりにもいろいろな種類があって、
佐賀県内には18種類のどんぐりの木が自生していること
を伝えるとみんなちょっとびっくり!
校庭には何種類のどんぐりの木があるかな?
どんな帽子のどんぐりが落ちているかな?

ということで、小雨がパラつくなか、
校庭の端にある、こんもりした林をたんけん!!

西郷小の校庭には、
アラカシ、コナラ、カシワ、クヌギの木がありました。
「しましまの帽子あった!」
「こっちのはもじゃもじゃやん!」

わいわいがやがや、みんなでどんぐりを拾いました。
他にもイチョウの黄色い葉っぱや杉ぼっくりなど
みんながきれいだな、おもしろいな、
と思うものを集めていきました。

ユズリハの紫色の実を見つけて、ひとりの子が
「これブルーベリーみたい!」と言って拾いだしたら、
ユズリハの実はたちまち大人気に!!
→でも毒があるから食べたりしないでね~(^^;;

そんなこんなで・・・
集めてきた木の実や葉っぱをつかって、
どんぐりカーという車のおもちゃを作りました★
 








車輪は、事前にみんなが拾ってくれたどんぐりに、
とんぼさんが穴を開けてくれたものです。
(160個も!!)
段ボールなど他の材料は先生方が準備してくださいました。
ありがとうございます~!!!

どんぐりのこと、森のこと、
みなさんに少しでも知ってもらえたらうれしいです!(^^)!
 

2018年3月1日木曜日

秋をみつけよう!脊振の森林学習


 

■日 時:2017年11月21日(火)
■場 所:鳥羽院山荘(神埼市脊振町)
■天 気:晴れ
■対 象:脊振小学校1・2年生

森林インストラクターの先輩、とんぼさんのお手伝いで
脊振小学校の森林学習に行ってきました!!

9時過ぎに、学校のバスが鳥羽院山荘に到着。
後鳥羽神社まで歩きながら植物観察をします。

シリブカガシのどんぐりをぴかぴかに磨いてみたり、カラムシの葉っぱで「ポンッ!!」と音を鳴らしてみたり、カラスウリのネックレスを先生の首にかけてあげたり・・・みなさん思い思いに脊振の秋を楽しみました。


1時間かけて、後鳥羽神社に到着。
ふつうに歩くと15分くらいの道のりなので、、
ちょっとのんびりしすぎたみたい(^^;;


後鳥羽神社には2本の大きなイチョウの木があり、この時期は空から降り注ぐイチョウの葉っぱがとても幻想的なんです!!


ひっそりと佇む神社、ひんやりした空気、滝の音。
森に囲まれて薄暗く、ひとりで行くにはちょっと怖い雰囲気。

ニョロニョロみたいなきのこたち…
もぐら塚がぽこぽこ…
木霊がでてきそうな、神秘的な空間でした。



ちょっと急ぎめで鳥羽院山荘に戻り、
拾ったどんぐりや落ち葉などで車のおもちゃ作り。
昨年も作った2年生は、1年生を手伝ってあげます。

みんなで競争して遊んでね~(*^^*)

そして最後のお楽しみ!! フライパンで炒ったシイの実やむかご、ヨモギとユキノシタの天ぷらをいただきました。シイの実を食べるのは初めてという子が多数。おそるおそる口にすると…甘い!美味しい!と好評でした♪ヨモギは口にいれた途端にふわっと鼻から抜ける香りが良いですね~。

みて、きいて、かいで、さわって、あじわって。
五感をフルにつかって、脊振の秋を感じることができました~!!


***
とんぼさんのプログラム大好きです!(^^)!
とんぼさんは植物のことを解説するだけじゃなくて、人間は自然と一体であることや、自然を慈しむ心も教えてくれるからだと思います。そして、それが子どもたちにちゃんと伝わってる!
わたしも、そんな解説者になりたいな。がんばろう★

 

2018年2月22日木曜日

森を楽しみ隊~きのこを探しに行こう!~



■日 時:2017年11月23日(木・祝)
■場 所:北山キャンプ場周辺(佐賀市富士町)
■天 気:晴れときどき曇り
■参加者:親子約30名
■主 催:NPO法人みんなの森プロジェクト

「森を楽しみ隊」秋のきのこ観察!!

同じ日、同じ場所で観察をするのも、今年で3回目。
顔なじみの子たちも増えてきました。うれしい(^^)

この日は、めちゃめちゃ寒かったですねー。
そのせいか、例年よりきのこが少なかった…(>_<)
アンケートにもけっこう多くの方が指摘されていて、
そして…ちょっとがっかりされていたようです…。

ていうか、気づいたみなさんすごいです。
これも定点観察だからこその気づき!!
がっかりされてたみなさん!!
きのこは神出鬼没なんですよ!!!!
こんな年もあるんですーーー。

それでも、アシナガタケちゃんをはじめ、小さなきのこたちを中心に20種類ほど見つけることができました。やっぱり子どもたちはきのこさがしの天才です!!

そして、この日あまり見かけなかった、あのきのこたちーー。
そのきのこがないときのみんなのテンションの低さ(笑)
ツチグリちゃん、ホコリタケちゃんの偉大さを痛感させられました(笑)
最後の最後で見つかってよかったー。


その後、焚き火をおこしてお昼ごはん★パンを焼いて、あたたかいシチューをいただきました。Sさんご家族にいただいた焼き芋、焼きりんごもホクホク、とろとろで美味しかったです~。この日は風も強くてほんと~に寒かったので、火のありがたさが身に沁みました。ぱちぱち燃える炎をじぃ~っと見ていると、ざわつく心が落ち着きます。
火ってすごい!!


***
以下、下見のとき(2017.11.15)に撮った写真を貼っておきまーす。

ヒラタケの子どもたち。か、かわいい…♡

ケコガサタケの仲間。苔と赤い実とのメルヘンな組合せ。

モエギビョウタケ。直径1~3mmの小さなきのこ。

クリタケきょうだい。今年も会えました★

フユイチゴはみんなのおやつ。

***
参加してくださったみなさん、お疲れさまでした。
今年小学校を卒業するTくんは、楽しみ隊ももう卒業だそうで。
出会った頃は5歳の小さな男の子だったのに…!
こんなに大きくなって…おばちゃん、さみしい…(ToT)
7年間ありがとう~~!!

この日、体調不良でふらふらだったわたし。
スタッフのふっちーさんが生姜湯を入れてくれました。
心も体もぽっかぽか。ありがとうございますー(^^)

 

2017年8月13日日曜日

「2017トンボと水生生物とキノコの観察会」レポート

(左)クロイトトンボ   (右)ホソミオツネントンボ

■日 時:7月1日(土)9:30~12:00
■場 所:とんぼ公園(鳥栖市立石町)
■天 気:曇ときどき晴れ
■参加者:14名(子ども3名、大人7名、自然観察指導員4名)
■主 催:ネイチャー佐賀

今回はお天気が味方してくれました!! まったはん不在でどうなることかと思いましたが、他の指導員さん方のサポートがあり、また参加者のみなさんがとても温かくて、和やかな雰囲気の観察会となりました!(^^)!


9:40駐車場で公園の概要などを説明して出発、立て続けに2匹のシマヘビちゃんたちと遭遇∑(゚Д゚) 歓迎されている模様…(笑) とんぼ池では、オオシオカラトンボやベニイトトンボ、池の中の生きものたちに実際にふれながらじっくり観察しました。アカハライモリの毒々しいおなかも、子どもたちは興味津々にじ~っと見つめていました。

今回観察活動ができた池は2つだけ、あとは溜まり水に落ち葉が堆積して腐っていたり、池の水が干上がってガマやミゾソバが繁茂する湿地になっていたりしていました。もともと棚田だったところ水を引いて造られたビオトープなので、このまま管理されない状態が続くと水辺の生きものもいなくなってしまうと思います。

後半はオトナだけのコアな観察会に突入!! 水を引いているはずの小川の上流まで様子を見に行きました。水路は土で埋まり雑草で覆われ、水みちは断たれていました。上流の薄暗くて湿った森の中では、落ち葉や枯れ木を分解する小さなきのこたちが待っていてくれました。みなさん、こんなにいろんなきのこがあるんだと驚いていました。キノコ目になると、小枝に化けたナナフシも5~6匹見えてきます(o^^o) その後、駐車場に戻り予定どおり12:00に解散しました。

参加してくださったみなさん、蒸し暑いなかお疲れさまでした。行き届かないところもあったかと思いますが、温かい目で見守ってくださってどうもありがとうございます!!


■観察した生きものたち
<トンボ類>
オオシオカラトンボ、ベニイトトンボ、ショウジョウトンボ、クロスジギンヤンマ

<トンボ類以外の昆虫>
イシガケチョウ、アオスジアゲハ、ベニシジミ、オオスズメバチ、アメンボの仲間、マツモムシ、ナナフシ、アシナガバエの仲間

<その他の生きもの>
シマヘビ、アカハライモリ、おたまじゃくし(種は不明)、メダカ(?)、サワガニ

<きのこ>
アワタケの仲間、ヒナノヒガサ、アラゲキクラゲ、イッポンシメジの仲間、ホウライタケの仲間、アシグロホウライタケ、コガネハナガサ、ニセキンカクアカビョウタケ、コウジタケ、チャツムタケ、ノウタケ、(ホコリタケ、ニセショウロの仲間、オリーブサカズキタケ、アシナガトマヤタケ、ヒメヒトヨタケ、ヒトヨタケの仲間)
※( )内のきのこは、観察会終了後きのこをもどしに行ったときに見つけたきのこ!

アカハライモリ(幼生) ウーパールーパーみたいでかわいい♡

コウジタケ。傷をつけると青く変色するのがふしぎ。

スギの倒木から生えていたチャツムタケ。

ふわふわパンみたいなノウタケ。

(左)コガネハナガサ   (右)ニセキンカクアカビョウタケ

(左)イッポンシメジの仲間   (右)ホウライタケの仲間

樹上からボトっと落ちてきたナナフシちゃん。


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